「Instagramを始めて半年、毎週投稿しているのにフォロワーが全然増えない」「いいねも数件で、反応が薄い」――そんな悩みを抱える工務店は少なくありません。実は、Instagram運用で成果が出ないのには明確な理由があります。
Instagramは「投稿すれば誰かが見てくれる」わけではなく、独自のアルゴリズムによって表示される仕組みです。写真の撮り方、キャプションの書き方、ハッシュタグの選び方、投稿時間――これらの基本を押さえていないと、どんなに良い施工事例でも埋もれてしまいます。
しかし逆に言えば、正しいコツさえ掴めば、今日から投稿の反応は劇的に変わります。本記事では、工務店のInstagramが伸びない根本原因と、今日から実践できる5つの改善コツを徹底解説。難しい知識は不要で、スマホ1台あれば十分です。正しい運用で、フォロワーと問い合わせを着実に増やしていきましょう。
なぜ工務店のInstagramは伸びにくいのか―3つの根本原因
「投稿すれば誰かが見てくれる」という誤解
Instagram最大の誤解が「投稿すれば自動的に誰かが見てくれる」という思い込みです。
実際には、フォロワーが少ない段階では、投稿してもほとんど誰にも届きません。Instagramは独自のアルゴリズムで「この投稿を誰に見せるか」を判断しており、反応が良い投稿(いいね・コメント・保存が多い)を優先的に多くの人に表示する仕組みです。
つまり、最初の数時間で反応が得られなければ、その投稿は埋もれてしまい、二度と日の目を見ることはありません。さらに、フォロワーのタイムラインに表示される確率も低く、フォロワー100人でも実際に投稿を見るのは10〜20人程度です。「良い家を建てているから投稿すれば伝わる」という考えは通用しません。
アルゴリズムの仕組みを理解し、反応を得られる投稿を意図的に作る必要があるのです。
建築業界特有の「見せ方」が分かっていない
工務店のInstagramでよく見かけるのが「完成写真をただ載せるだけ」の投稿です。美しい家の写真は確かに魅力的ですが、それだけでは差別化できません。なぜなら、競合他社も同じように完成写真を投稿しているからです。
Instagramで反応を得るには、「過程」「ストーリー」「人の存在」が重要です。
例えば、職人が丁寧に木材を削る様子、基礎工事の段階から完成までのタイムラプス動画、「お客様のこんな要望をこう実現しました」というストーリー。こうした投稿は、完成写真だけでは伝わらない「技術力」「こだわり」「人柄」を感じさせます。
建築業界は専門性が高いからこそ、一般の人が「へぇ!」と驚く視点で見せることが必要です。見せ方を変えるだけで、反応は大きく変わります。
継続できない―週1投稿では成果が出ない
「週に1回投稿しているのに伸びない」という悩みをよく聞きますが、残念ながら週1回では圧倒的に投稿頻度が足りません。Instagramのアルゴリズムは「アクティブなアカウント」を優遇するため、最低でも週3回、理想は毎日投稿が必要です。
多くの工務店が続かない理由は、「ネタ切れ」と「忙しさ」です。完璧な投稿を作ろうとして疲弊し、結局更新が止まってしまいます。しかし、Instagram運用は完璧さよりも継続が重要です。
「今日の現場風景」「職人の昼食」「使っている道具の紹介」など、日常の何気ない投稿でも構いません。
継続的に顔を出すことで、フォロワーに覚えてもらい、親近感が生まれます。
SNS運用を「片手間」にしている限り成果は出ません。
毎日5分でも良いので、投稿する習慣をつけることが成功の第一歩です。
【コツ1】誰に向けて発信するか―ターゲット設定で投稿が変わる
「家を建てたい人」ではターゲットが広すぎる
Instagram運用で最初に決めるべきは「誰に向けて発信するか」です。多くの工務店が「家を建てたい人」と漠然と設定していますが、これではターゲットが広すぎて誰にも刺さりません。
20代の新婚夫婦、40代の子育て世代、60代の終の棲家を考える夫婦では、求める情報が全く違います。
例えば20代なら「予算を抑える工夫」「おしゃれな内装アイデア」、40代なら「子供が安全に過ごせる設計」「成長に合わせた間取り」、60代なら「バリアフリー」「老後も快適な動線」です。
ターゲットを絞り込むには、年齢・家族構成・エリア・予算・価値観まで具体的に設定します。
これを「ペルソナ(理想の顧客像)」と言います。ターゲットが明確になると、投稿内容も自然と絞られ、その層に深く刺さる発信ができるようになります。
ターゲットが知りたい情報を投稿する
ターゲットが決まったら、その人たちが「本当に知りたい情報」を投稿することが重要です。
工務店側が「これを見せたい」と思う内容と、お客様が「これを知りたい」と思う内容は往々にしてズレています。
例えば、若い世代は「総額いくらかかるのか」「ローンの組み方」「DIYできる部分」など実用的な情報を求めています。子育て世代なら「子供が怪我をしにくい素材」「収納を増やす工夫」「家事動線の最適化」。
シニア層なら「段差のない設計」「掃除がしやすい素材」「将来のメンテナンスコスト」です。
自社の施工事例を投稿する際も、ターゲットの関心に合わせて切り口を変えましょう。「この家は○○世代のご家族のために、こんな工夫をしました」とストーリーで語ることで、ターゲット層の共感を得られます。
同業者向けではなく一般の人が分かる言葉で
工務店のInstagramでよくある失敗が、専門用語を多用してしまうことです。
「在来工法で施工」「ベタ基礎採用」「グラスウール充填」――これらは業界人には当たり前でも、一般の人には何のことか分かりません。Instagramのターゲットは同業者ではなく、家を建てたいと考えている一般の人です。
専門用語を使う場合は、必ず分かりやすい言葉で補足しましょう。
「在来工法(日本の伝統的な地震に強い建て方)」「ベタ基礎(建物全体を支える頑丈な土台)」「グラスウール(断熱効果が高く省エネになる素材)」といった具合です。
中学生が読んでも理解できる言葉で説明することを心がけてください。
分かりやすさが親しみやすさを生み、「この工務店なら相談しやすそう」という印象につながります。
難しい言葉で煙に巻くのではなく、誠実に伝える姿勢が信頼を生むのです。
【コツ2】写真・動画の「撮り方」で反応が10倍変わる
縦型・正方形を使い分ける―フィード・リール・ストーリーズの特性
Instagramには複数の投稿形式があり、それぞれ最適な画像サイズが異なります。
【フィード投稿】通常の投稿は正方形(1:1)または縦型(4:5)が基本です。正方形はバランスが良く、縦型はスマホ画面に大きく表示されて目を引きます。
【リール】短尺動画は必ず縦型(9:16)で撮影してください。スマホを縦に持ったまま画面全体を使うことで、没入感が生まれます。横向き動画は上下に黒い余白ができて見づらくなります。
【ストーリーズ】24時間で消える投稿も縦型(9:16)専用です。スマホ画面いっぱいに表示されるため、インパクトが強く、日常的な投稿に最適です。間違った比率で投稿すると、写真が切れたり小さく表示されたりして魅力が半減します。それぞれの特性を理解し、投稿形式に合わせたサイズで撮影・編集することが、反応を高める第一歩です。
明るさとアングル―「映える」施工写真の撮り方
同じ家でも、撮り方次第で印象は大きく変わります。
最も重要なのが「明るさ」です。暗い写真は素人感が出て、どんなに良い仕上がりでも魅力が伝わりません。
撮影は必ず自然光がたっぷり入る午前中を選び、室内は全ての照明をつけて明るさを確保しましょう。
次に「アングル」です。目線の高さだけでなく、低い位置から撮ると空間の広がりが強調され、高い位置から撮ると部屋全体の配置が分かりやすくなります。さらに、「人が写っている」写真は親近感を生みます。職人が作業している後ろ姿、お客様の手元だけ(顔は映さない)など、人の存在を感じさせることで「この家には暮らしがある」と想像させられます。
同じ施工事例でも、明るく、アングルを工夫し、人を入れることで、反応は10倍変わります。撮影前のひと工夫が成功を左右します。
ビフォーアフターは「スライド投稿」で劇的に見せる
同じ家でも、撮り方次第で印象は大きく変わります。
最も重要なのが「明るさ」です。暗い写真は素人感が出て、どんなに良い仕上がりでも魅力が伝わりません。撮影は必ず自然光がたっぷり入る午前中を選び、室内は全ての照明をつけて明るさを確保しましょう。次に「アングル」です。目線の高さだけでなく、低い位置から撮ると空間の広がりが強調され、高い位置から撮ると部屋全体の配置が分かりやすくなります。
さらに、「人が写っている」写真は親近感を生みます。職人が作業している後ろ姿、お客様の手元だけ(顔は映さない)など、人の存在を感じさせることで「この家には暮らしがある」と想像させられます。
同じ施工事例でも、明るく、アングルを工夫し、人を入れることで、反応は10倍変わります。
撮影前のひと工夫が成功を左右します。
【コツ3】キャプション(説明文)の書き方―読まれる文章の型
最初の1行で興味を引く―スクロールを止めさせる
Instagramでは写真だけでなく、キャプション(説明文)の最初の1行が非常に重要です。なぜなら、タイムラインには最初の1〜2行しか表示されず、「続きを読む」をタップしないと全文が見られないからです。この1行で興味を引けなければ、そのままスクロールされて終わります。
【NG例】
「本日、○○様邸が完成しました。」――これでは誰も続きを読みたいと思いません。
【OK例】
「実はこの家、築50年の空き家でした」「予算500万円でここまで変わります」「お客様が泣いて喜んでくれた理由」――このように、疑問・驚き・共感を最初に持ってくることで、「え、どういうこと?」と興味を引き、続きを読んでもらえます。感情を動かす一文、具体的な数字、意外性のある事実などを冒頭に配置しましょう。最初の1行がスクロールを止める鍵です。
改行・絵文字で読みやすく―長文でもスラスラ読める工夫
キャプションは長文でも構いませんが、読みやすさが重要です。文章がぎっしり詰まっていると、読む気が失せてしまいます。
【読みやすくするコツ】
①2〜3行ごとに改行して余白を作る、②絵文字で視覚的にメリハリをつける(✨🏠🛠など)、③箇条書きで要点を整理する。
【例】「今回のポイントは3つ✨
①自然光が入る大きな窓🪟 ②家事動線を最短に🚶 ③収納力を2倍に📦」
このように、段落を分け、絵文字を適度に使い、箇条書きで整理することで、長文でもスラスラ読めるようになります。
ただし、絵文字の使いすぎは逆効果なので、1行に1〜2個程度に抑えましょう。
読みやすいキャプションは最後まで読まれ、保存やシェアにもつながります。
ひと工夫で読了率は大きく変わります。
最後に質問や行動を促す―コメントを増やす仕掛け
キャプションの最後に「質問」や「行動を促す一文」を入れることで、コメントや保存を増やすことができます。
Instagramのアルゴリズムは、コメント・保存・シェアが多い投稿を「価値がある」と判断し、より多くの人に表示します。つまり、エンゲージメント(反応)を増やすことが、投稿を伸ばす鍵なのです。
【質問の例】
「皆さんは家を建てる時、何を一番重視しますか?」「キッチンとリビング、どちらを広くしたいですか?」――このように問いかけることで、コメントがもらいやすくなります。
【行動を促す例】
「後で見返したい方は保存ボタンを押してください💾」「友達にもシェアしてあげてください✨」――保存を促すことで、アルゴリズムに評価されます。
最後の一文が、投稿の伸びを大きく左右します。
必ず質問か行動促進を入れる習慣をつけましょう。
【コツ4+5】ハッシュタグ戦略と投稿時間―届けたい人に届ける技術
ハッシュタグは「大・中・小」の組み合わせが鉄則
ハッシュタグは適当に選んではいけません。投稿を届けたい人に届けるための戦略が必要です。鉄則は「大・中・小」の3種類を組み合わせることです。
【大(100万件以上)】
「#マイホーム」「#注文住宅」「#新築」――投稿数が多く競合も多いですが、多くの人の目に触れるチャンスがあります。
【中(10万〜100万件)】
「#工務店」「#自然素材の家」「#木の家」――ある程度絞られた興味関心を持つ層に届きます。
【小(1万件以下)】
「#神奈川工務店」「#横浜で家づくり」「#湘南注文住宅」――競合が少なく、地域や特定のニーズを持つ人に確実に届きます。この3種類をバランスよく10〜15個程度使うことで、幅広い層と特定の層の両方にアプローチできます。全て大きなハッシュタグだけでは埋もれ、小さなものだけでは露出が限られます。バランスが成功の鍵です。
投稿時間は「ターゲットがスマホを見る時間」に合わせる
どんなに良い投稿でも、誰もInstagramを見ていない時間に投稿したら反応は得られません。投稿時間は「ターゲットがスマホを見る時間」に合わせることが重要です。
【平日のゴールデンタイム】
朝7〜8時(通勤時間)、昼12〜13時(昼休み)、夜20〜22時(帰宅後のリラックスタイム)。特に夜20〜22時は最も多くの人がInstagramを開く時間帯です。
【土日】
午前10時(朝の落ち着いた時間)、午後15時(昼食後のくつろぎタイム)、夜21時(家族団らん後)。ターゲットが子育て世代なら、子供が寝た後の21〜22時が狙い目です。さらに正確に知りたい場合は、Instagramのインサイト機能で「フォロワーがアクティブな時間」を確認できます。投稿後2時間の反応が重要なので、人が多い時間に投稿することで、アルゴリズムに評価されやすくなります。
リール動画を週3回投稿―今最も伸びやすいフォーマット
2025年現在、Instagramで最も伸びやすいのが「リール(短尺動画)」です。リールは発見タブ(虫眼鏡マーク)に表示されやすく、フォロワー以外の新規ユーザーにも届く仕組みになっています。
つまり、フォロワーが少ない段階でも、リールなら多くの人に見てもらえるチャンスがあるのです。
【リールのポイント】
①長さは15〜30秒(短いほど最後まで見られやすい)、②縦型(9:16)でスマホ画面全体を使う、③BGMはトレンドの曲を使うと拡散されやすい、④テンポよく編集し、飽きさせない。
【投稿内容例】
施工過程のタイムラプス、ビフォーアフターの劇的変化、職人の技術紹介、お役立ち豆知識など。週3回リールを投稿することで、新規フォロワーが着実に増えていきます。静止画だけでなく、動画を取り入れることが今のInstagram攻略の必須条件です。
まとめ
工務店のInstagramが伸びない理由は、アルゴリズムの理解不足、見せ方の工夫不足、継続的な投稿の欠如にあります。しかし、今日から実践できる5つのコツを押さえれば、確実に反応は変わります。
まず、ターゲットを具体的に絞り込み、その層が知りたい情報を分かりやすい言葉で発信しましょう。写真・動画は縦型と正方形を使い分け、明るさとアングルにこだわり、ビフォーアフターはスライド投稿で劇的に見せます。
キャプションは最初の1行で興味を引き、改行と絵文字で読みやすく整え、最後に質問や行動を促してコメントを増やします。ハッシュタグは大・中・小を組み合わせ、投稿時間はターゲットがスマホを見る時間に合わせましょう。
そして今最も重要なのが、週3回のリール動画投稿です。継続的な更新と正しい戦略で、フォロワーと問い合わせは着実に増えていきます。完璧を目指さず、まずは今日から1投稿してみましょう。
