「ホームページを作ったのに問い合わせが全く来ない」「アクセス数はそれなりにあるのに反応がない」そんな悩みを抱えている工務店の経営者の方は非常に多いのが現実です。
実は、問い合わせが来ない原因は「デザインが古い」「SEO対策が不足している」といった表面的な問題ではありません。多くの場合、お客様が「問い合わせしたいけれど、できない」「この会社で大丈夫か判断できない」という状態に陥っているのです。
ホームページを訪れた人は、すでにリフォームや新築に興味を持っている見込み客です。この記事では、Web知識がない方でも理解できる、工務店のホームページから問い合わせが来ない本当の理由を5つの視点から徹底的に分析します。あなたのホームページを、確実に問い合わせが生まれる営業ツールに変えていきましょう。
お客様が「何をすればいいか」分からない状態になっている
問い合わせボタンが見つからない・目立たない
ホームページを訪れた人は、平均3秒で「このページに留まるか、離れるか」を判断します。
その3秒以内に問い合わせボタンが見つからなければ、興味があってもそのまま離脱してしまいます。
よくある失敗は、ボタンが小さすぎる、背景と同じような色で目立たない、ページの最下部にしかない、といったケースです。特にスマホで見たとき、画面上部(ファーストビュー)に問い合わせボタンが見えないと、わざわざスクロールして探してくれる人はほとんどいません。
理想的なのは、すべてのページの右上か画面に固定表示される「お問い合わせ」ボタンを配置することです。色はオレンジや緑など、背景と明確に区別できる目立つ色を選びましょう。
「今すぐ相談」「無料見積もり」など、行動を促す言葉を添えるとさらに効果的です。
問い合わせフォームの入力項目が多すぎる
問い合わせフォームを開いたら、名前、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、年齢、家族構成、年収、希望予算、希望時期、詳細な要望…と10個以上の項目が並んでいる。これは問い合わせが来ない最大の原因の一つです。人は面倒なことを避ける性質があり、入力項目が多いほど「後にしよう」と思って離脱します。本当に必要な項目は、名前、電話番号、メールアドレス、簡単な問い合わせ内容の4つだけです。住所や詳細な情報は、後から電話や対面で聞けば良いのです。さらに、必須項目を示す「※」マークが10個も並んでいると、心理的な圧迫感を与えます。入力時間は1分以内を目標にし、「とりあえず聞いてみよう」と思えるくらい手軽なフォームにすることが重要です。
電話番号がタップできない・営業時間が不明
現在、ホームページ訪問者の70%以上がスマートフォンからアクセスしています。
スマホで電話番号を見たとき、タップするだけで発信できる設定になっていなければ、お客様はわざわざ番号をメモして電話アプリを開いて入力する必要があります。この手間が、問い合わせを諦めさせる原因になります。電話番号を「クリッカブル(タップで発信可能)」にする設定は、制作会社に依頼すれば数分で完了します。
さらに問題なのは、営業時間や定休日が記載されていないケースです。「いつ電話していいか分からない」と思ったお客様は、問い合わせを先延ばしにし、そのまま忘れてしまいます。
「平日9時〜18時」「土日祝も対応」など、明確に記載しましょう。
電話番号は全ページの上部に常に表示することが理想です。
信頼できる会社かどうか判断する材料が足りない
施工事例が少ない・写真の質が低い
リフォームや新築は数百万円から数千万円という高額な取引です。
お客様は「この会社に本当に任せて大丈夫か」を慎重に判断します。しかし、施工事例が3〜5件しかない、あるいは全くないホームページでは、「本当にちゃんと仕事をしているのか」「実績があるのか」と不安になります。さらに問題なのは、写真の質が低いケースです。
暗くて何が写っているか分からない、遠すぎて詳細が見えない、素人がスマホで適当に撮った雰囲気の写真では、技術力が伝わりません。最低でも10〜20件の施工事例を、明るく鮮明な写真で掲載しましょう。
外観だけでなく、室内の詳細、施工前の状態、工事中の様子も含めることで、丁寧な仕事ぶりが伝わります。
各事例に費用の目安と工期も記載すると、さらに信頼性が高まります。
会社情報や代表者の顔が見えない
高額な工事を依頼するのに、「誰がやっているのか分からない」会社には、なかなか連絡できません。
会社概要ページがない、代表者やスタッフの顔写真がない、どこにあるのかも不明確なホームページは、お客様に「この会社は実在するのか」という疑念すら抱かせます。
必ず掲載すべき情報は、会社名、代表者名、所在地(地図)、設立年、建設業許可番号、連絡先です。さらに、代表者の顔写真と「なぜこの仕事を選んだのか」「どんな想いで家づくりをしているのか」というメッセージを載せることで、人間味が伝わります。
職人やスタッフの顔写真も効果的です。
「この人たちが作るなら安心」と思ってもらえることが、問い合わせの決め手になります。顔の見える会社が、選ばれる会社です。
お客様の声や実績が掲載されていない
自社が「技術力があります」「丁寧な対応です」と主張しても、それは当たり前のことを言っているに過ぎません。
お客様が本当に知りたいのは「実際に依頼した人はどう感じたのか」という第三者の評価です。
お客様の声が一切ないホームページは、説得力に欠けます。理想的なのは、5〜10件以上のお客様の声を、できれば顔写真付きで掲載することです。「担当者の対応が丁寧だった」「予算内で理想が叶った」「アフターフォローも安心」など、具体的なエピソードがあると、見込み客は自分の状況に重ね合わせて安心できます。
また、「施工実績500棟以上」「創業30年」「お客様満足度95%」といった数字で示せる実績も、信頼の証明になります。第三者の評価が、最後の一押しになります。
お客様の不安や疑問に答えるコンテンツがない
料金の目安が全く分からない
「料金についてはお問い合わせください」とだけ書かれているホームページは、お客様を遠ざけます。
なぜなら、お客様は問い合わせる前に「自分の予算で頼めるのか」を知りたいからです。予算100万円しかないのに、実際には300万円かかる工事だったら、問い合わせるだけ時間の無駄だと感じます。
もちろん、工事内容によって金額は変わるため、正確な見積もりは難しいでしょう。
しかし、「キッチンリフォーム:80万円〜150万円」「外壁塗装:80万円〜120万円」「トイレ交換:20万円〜35万円」のように、おおよその費用帯を示すことは可能です。幅を持たせた表現なら、後でトラブルになることもありません。
料金の目安を示すことで、お客様は安心して問い合わせできるようになります。透明性が、信頼を生みます。
よくある質問(FAQ)がない
お客様は問い合わせる前に、必ず不安や疑問を抱えています。
「相談だけでも大丈夫なのか」「見積もりは無料なのか」「工事中も家に住めるのか」「小さな修繕でも頼めるのか」「ローンの相談もできるのか」「アフターサービスはあるのか」。こうした疑問に答えるFAQページがないと、お客様は「こんなこと聞いてもいいのかな」と躊躇し、問い合わせを先延ばしにします。
そのまま忘れられてしまうことも多いのです。FAQページを作り、よくある10〜15個の質問に丁寧に答えることで、問い合わせ前の不安をほぼ解消できます。「見積もり無料」「相談だけでもOK」といった情報を明示するだけで、心理的なハードルは大きく下がります。
不安を先回りして解消することが、問い合わせ率を高める鍵です。
対応エリアや対応可能な工事内容が不明確
「この会社は自分の地域に来てくれるのか」「こんな小さな工事でも頼めるのか」が分からないと、お客様は問い合わせを躊躇します。対応エリアが書いていない、あるいは「関東全域対応」のように広すぎる表現では、自分の地域が含まれるか確信が持てません。
「○○市、△△市、□□市を中心に車で30分圏内」のように、具体的な市町村名を明記しましょう。
また、対応可能な工事内容も曖昧では困ります。「新築、リフォーム、修繕すべて対応」だけでなく、「網戸の張り替えから新築まで、どんな小さな工事でもお気軽にご相談ください」と書くことで、小規模工事を検討している人も安心して問い合わせできます。
明確な情報提示が、問い合わせの第一歩を踏み出させます。
スマートフォンで見たときの使いにくさ
文字が小さくて読めない・表示が崩れている
現在、工務店のホームページを訪れる人の70%以上がスマートフォンからアクセスしています。
しかし、パソコン向けに作られた古いホームページをスマホで見ると、文字が小さすぎて読めない、画像がはみ出して表示が崩れている、横スクロールしないと全体が見えないといった問題が発生します。お客様は拡大して読む手間をかけてくれません。読みにくいと感じた瞬間に、別のホームページへ移動してしまいます。これを解決するのが「レスポンシブデザイン」という技術です。
パソコン、タブレット、スマホなど、どの端末で見ても自動的に最適な表示になる仕組みです。
ホームページ制作会社に「スマホ対応してください」と依頼すれば対応してもらえます。
まずはご自身のスマホで、自社のホームページを開いて確認してみましょう。
読みにくければ、すぐに改善が必要です。
ボタンが小さくて押しにくい
スマホの画面では、ボタンが小さいと指で正確にタップできません。
特に40代以上の方や、指が太い方は、小さなボタンを押すのに苦労します。何度もタップを試みても反応しない、あるいは誤って隣のリンクを押してしまい、全く違うページに飛ばされるといった経験は、誰もがイライラします。
一度でもこうしたストレスを感じると、そのホームページから離脱してしまいます。問い合わせボタンは、最低でも縦横44ピクセル以上の大きさが必要です。さらに、ボタンとボタンの間隔も十分に空けることで、誤タップを防げます。色も重要で、背景と明確に区別できるオレンジや緑などの目立つ色を使いましょう。
「押しやすさ」は、問い合わせ率に直結します。ストレスなく操作できるホームページが、選ばれます。
ページの読み込みが遅い
スマホでホームページを開いたとき、表示に3秒以上かかると、多くの人が待ちきれずにページを閉じてしまいます。
5秒以上かかると、ほぼ全員が離脱します。読み込みが遅い原因は、写真のファイルサイズが大きすぎる、不要なプログラムやアニメーションが多すぎる、サーバーの性能が低いなどです。
特に、1枚あたり数メガバイトもある高解像度の写真を何枚も掲載していると、スマホでは読み込みに時間がかかります。写真は圧縮してファイルサイズを小さくする、不要な機能を削除する、サーバーを高速なものに変更するといった対策が必要です。
ご自身のスマホ(Wi-Fiをオフにした状態)でホームページを開き、3秒以内に表示されるか確認してください。
遅ければ、制作会社に相談して改善しましょう。表示速度は、Googleの検索順位にも影響します。
そもそもホームページが見られていない
検索しても表示されない(SEO対策不足)
どんなに良いホームページを作っても、検索結果に表示されなければ、誰も訪れることができません。
お客様は「○○市 工務店」「△△市 リフォーム」のように、地域名と業種を組み合わせて検索します。
しかし、あなたのホームページにこれらの地域名が適切に記載されていなければ、検索結果の圏外に飛ばされてしまいます。SEO対策の基本は、ホームページの各ページのタイトルや見出し、本文に「○○市の工務店」「△△市でリフォームなら」といった地域名を自然に含めることです。
さらに、Googleビジネスプロフィールに登録し、所在地を正確に設定することも重要です。
検索結果の2ページ目以降に表示されても、ほとんどクリックされません。
1ページ目、できれば上位3位以内を目指しましょう。
まずは「自社名+地域名」で検索して、何位に表示されるか確認してみてください。
Googleビジネスプロフィールとの連携ができていない
「○○市 工務店」と検索すると、検索結果の上部やGoogleマップに、地域の工務店が3つ表示されます。
これがGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)です。ここに表示されることは、地域集客において極めて重要です。しかし、Googleビジネスプロフィールに登録していない、あるいは登録していてもホームページのリンクが設定されていない工務店が非常に多いのが現状です。
せっかく興味を持ってもらっても、ホームページへの導線がなければ、詳しい情報を見てもらえません。Googleビジネスプロフィールは無料で登録でき、所在地、営業時間、電話番号、ホームページURL、施工事例の写真などを掲載できます。
さらに、お客様からの口コミも表示されるため、信頼性も高まります。
登録するだけで検索結果での露出が大幅に増えます。今すぐ登録しましょう。
SNSや広告からの導線が整っていない
InstagramやFacebookで施工事例を発信していても、プロフィール欄にホームページのリンクが貼られていない、あるいはリンク先が適切でないケースが多々あります。
せっかくSNSで興味を持ってもらっても、ホームページへ誘導できなければ、問い合わせにはつながりません。Instagramならプロフィールの「ウェブサイト」欄に、FacebookならページのURL欄に、必ずホームページのリンクを設定しましょう。また、チラシや看板に「○○で検索」と書いていても、実際に検索しても出てこない、あるいは検索しにくい会社名だと意味がありません。
QRコードを印刷して、スマホでかざすだけでホームページが開くようにする方が、確実です。
あらゆる接点から、ホームページへスムーズに辿り着ける導線を整えることが、問い合わせを増やす基本です。
まとめ
工務店のホームページから問い合わせが来ない理由は、多くの場合「お客様視点の欠如」に集約されます。
お客様が何に不安を感じているか、どんな情報を求めているか、どうやって問い合わせすればいいか。これらが明確でないホームページは、どんなに美しいデザインでも成果を生みません。問い合わせボタンを目立たせる、フォームをシンプルにする、施工事例を充実させる、料金の目安を示す、よくある質問に答える、スマホ対応を徹底する。
これらは全て、今日から改善できることばかりです。高額な費用をかけてホームページを作り直す必要はありません。お客様の立場に立って、一つずつ障壁を取り除いていくことで、確実に問い合わせは増えていきます。
あなたのホームページには、すでに見込み客が訪れているはずです。
その人たちを逃さないための改善を、今日から始めましょう。
